
【2021年10月15日追記】
Windows11 正式版 Build 22000.194で新規インストール可能なことを確認しました🎉
MicrosoftさまがWindows11 Media Creation Toolを一般公開したので、解説内容を同ツールを使用したインストールUSBの作成方法に変更しました。
この記事では、以下の手順を順番に解説します。
- Windows11のISOイメージファイルをダウンロードする方法
- Windows11のインストールUSBを作成する方法
- TPMとセキュアブートのチェックを回避(Bypass)してWindows11を新規インストールする方法
Windows11のインストール要件はTPMとセキュアブートが要求されることで従来より厳しくなっており、最低でも下記を満たすことが必須となっていますが
- TPM2.0
- SecureBoot
- Intel 第8世代Coreプロセッサ以降
- AMD第2世代Ryzen以降
Windows Latestの記事「You’ll be able to bypass Windows 11 TPM 2.0 requirement」で TPMとセキュアブート非搭載のPCにWindows11をインストールする方法が紹介されていたので、自宅でホコリを被っているCore2 Duoマシンを使って実際に検証してみました。
結果、問題なくインストールできました。感動!

Core2 Duoすごい。2008年のCPUなのに。
しぶとく生き残っておられたCore2おじいさん・Sandyおじさん・Haswellジェントルマンの皆さま、まだ戦えます!
諦めてはいけない。
ご注意
本記事でこれから解説する作業は全て自己責任でお願いします。
作業失敗によりいかなる損失が発生しても、当サイトは一切の責任を負いかねますのでご了承ください。
Windows11 インストールUSBを用意する
本作業には、当然ながらUSBフラッシュメモリが必要となります。
家電量販店やAmazon、楽天などの通販サイトで1,000円以内で購入可能なので、持っていない方は今すぐ買いましょう。
容量は最低8GB、できれば16GB以上のものを用意することをおすすめします。

インストールUSBの作成手順
この段階で、USBフラッシュメモリはPCに挿しておきましょう。
以下のURLにアクセスし
https://www.microsoft.com/ja-jp/software-download/windows11(新規タブで開きます)
ページ下部の"Windows11のインストールメディアを作成する"の部分にある「今すぐダウンロード」ボタンをクリックします。


ダウンロードしたMedia Creation Toolを右クリックして「管理者として実行」をクリックします。

マイクロソフトソフトウェアライセンス条項が表示されます。
内容を確認し、問題がなければ「同意する」をクリックします。

Windows11言語とエディションの選択画面になります。そのまま「次へ」をクリックします。

使用するメディアの選択画面では「USBフラッシュドライブ」を選択し、「次へ」をクリックします。

PCに挿さっているUSBを選択して、「次へ」をクリックします。

Windows11のダウンロードが開始します。このステップはインターネット回線の速度に依存します。

Windows11のダウンロードが完了すると、メディア作成が開始します。
このステップはパソコンの処理性能に依存しますが、5~10分みておけば、ほとんどの環境では終わると思います。

次の画面が表示されたら、Windows11インストールUSBの作成は完了です。

Windows11をインストールする
いよいよPCへWindows11インストールです。
検証環境
スペック
化石スペックと言っても過言ではないはず。
メーカー | マウスコンピューター |
型番 | 不明 |
CPU | Core2 Duo E8400 3.00Ghz |
メモリ | 4GB |
グラフィック | CPU内蔵 |
チップセット | Intel G41 Express |
ストレージ | ADATA SATA SSD SU650 |
ハードオフで980円くらいで買えます
本体

BIOS

Windows11 インストールUSBで起動
BIOSのブートオプションを変更し、先ほど作成したWindows11インストールUSBから起動させます。

インストールを進めようとすると「このPCではWindows11を実行できません」と表示されます。

TPM認証回避のレジストリを追加
ShiftとF10キーを同時押ししてコマンドプロンプトを起動し、regedit.exeと入力しEnterを押します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\Setupの下に「LabConfig」キーを追加します。
「Setup」を右クリックすることで追加可能です。

LabConfig内(HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\Setup\LabConfig)に
- BypassTPMCheck
- BypassSecureBootCheck
の2つのDWORD (32ビット)値を新規設定し、値のデータを「1」にします。
これによって、セットアップ時のTPM&セキュアブート有無のチェックがスキップされます。


ちなみに、メモリ容量4GB未満のPCでインストールしたいときは
「BypassRAMCheck」のDWORD(32ビット値)を新規追加して同じくデータを「1」にすることで メモリの容量チェックを回避することが可能です。

とはいえ、メモリ2GBだとさすがに動作が厳しいです。
OS起動だけでほとんどメモリを使い切るのでオススメしません。
設定が正しくできたことを確認して、レジストリエディターを閉じます。
Windows11セットアップをやり直します。

インストールを阻んでいた「このPCではWindows11を実行できません」が表示されなくなり、ライセンス条項同意画面が表示されるようになりました。

ここから先は、通常のセットアップの要領で進めてゆけばOKです。


ちなみにProエディションの初期設定ではMicrosoftアカウントの作成は任意で、オフラインアカウントでの設定も可能でした。※ネットの情報だと作成必須だった記憶が


Windows11のインストールが完了しました!

2008年の名CPU、Core2 Duoで動作しているのが分かります。

クリーンインストールだったのと、SSDのおかげで動作は比較的快適でした。
ネットやメール、Officeといった軽作業であれば十分使えそうです。
メモリ4GBだと結構快適だったので、サブマシンとして軽作業に使うこともできそうです。
【注意】要件外のPCではWindows Updateがブロックされる?
Windows11では、システム要件を満たしていないPCだとWindows Updateをブロックされる場合があります。
※私の環境では新ビルドへのアップデートがブロックされました。定例セキュリティ更新は未確認です。
上記症状を解決する方法の解説記事を制作したので、ご一読をおすすめします。
まとめ
Windows11発表直後 引き上げられたシステム要件に驚くと同時に多くのPCが切り捨てられたことに悲しみを感じましたが、抜け道はありました。
将来的にMicrosoftが塞いでくる可能性もありますが、今のところはCore2おじいさんやSandyおじさんでもWindows11を使えそうです。
Windows11の右クリックメニューを従来の仕様に戻す設定手順
Windows11の右クリックメニューは従来と大きく変わり、「使いにくい」「改悪」という声が多いです。
従来のメニューを使うこともできますが、2回クリックが必要になりました。
レジストリを編集することで、1回のクリックでこれまでの使い慣れたメニューを表示させることが可能になります。
設定手順は以下の記事をご参考ください。
Windows11についてまとめ
こちらの記事もぜひ。