
あなたの想像以上に個人情報は収集されている
突然ですが、あなたはGoogle Chromeの履歴削除画面の表記をしっかりと読んだことはありますか?
Chromeの履歴削除画面は、以下のような表示です。

閲覧履歴の部分、よく見ると
「お使いのGoogleアカウントのmyactivity.google.comに、他の形式の閲覧履歴が記録されている場合があります」
と記載されています。
ブラウザで検索履歴・ネットの閲覧履歴を削除するだけでは不完全なのです。
Googleにログインしている状態のあなたの行動は、初期設定ではすべて収集・保存されています。
この記事では、Googleが裏で行っている個人情報収集を無効にする手順を解説してゆきます。
Googleの個人情報収集を無効化する手順
Googleアカウントにログインした状態でhttps://www.google.com/?hl=ja にアクセスします。

右上のプロフィール画像をクリックし、「Googleアカウントを管理」をクリックします。

Googleアカウントの管理画面「プライバシーとカスタマイズ」ボックスの中の「データとカスタマイズを管理」をクリックします。


これから、上の画像で示している「アクティビティ管理」の部分の設定をすべてオフにしていきます。
個人情報の収集を完全に無効化するには、「アクティビティ管理」ボックスの中の3つの設定を変更する必要があります。
順番に解説してゆきます。
ウェブとアプリのアクティビティをオフにする

ウェブとアプリのアクティビティとは
Google マップや Google 検索などの Google サービスにおいて、検索の高速化、おすすめ機能の精度向上、カスタマイズの充実を図るため、Google のサイトやアプリでのアクティビティを保存します。これには、位置情報などの関連情報も含まれます。
アクティビティ管理より
Google経由の検索履歴・閲覧履歴と密接に関連します。
自分が何月何日の何時にどのキーワードで検索し、どのサイトを閲覧したかがわかります。
YouTubeで視聴した動画も、読んだニュース記事も、調べ物で参考にしたページも全て記録されます。
休憩に使用したアダルトサイトすらもGoogleさまには全て知られています。
では、実際にどのような感じかというと


このような感じです。恐ろしい!
ブラウザの検索履歴を削除しても、ここの履歴は削除されません。
データの収集は止めるには、チェックを外せばOKです。

これで、Google経由の検索履歴と閲覧ページの収集はオフになります。
YouTubeの履歴をオフにする

YouTubeの履歴とは
利便性を高めるため(おすすめ機能の精度の向上、前回の再生位置の保存など)、YouTube での再生履歴と検索履歴を保存します。
Google YouTubeの履歴より
注意
オフにすると、YouTubeの検索履歴と再生履歴の収集が止まり、シークレットモードに近い感じになります。
人によっては、かえって使いにくくなるかもしれません。
とはいえ、YouTubeの履歴収集が気になる方もいるかと思います。
チェックをオフにすると、検索履歴と再生履歴の収集は止まります。

以上で、YouTubeの検索履歴・再生履歴の保存無効化は完了です。
ロケーション履歴をオフにする

ロケーション履歴とは
特定の Google サービスを使用していないときでも、デバイスを持って訪れた場所が保存されます。
これにより、カスタマイズされた地図や、訪れた場所に応じたおすすめなどを利用できるようになります。
Google ロケーション履歴より
ロケーション履歴はGoogle Mapと密接に関わるデータです。
ロケーション履歴
ロケーション履歴をオフにするとGoogle Mapの検索履歴がオフになり、シークレットモードに近い感じになります。
また、Google検索をした時の位置情報収集も止まります。
ロケーション履歴をオフにするには、チェックをオフにすればOKです。

以上で、ロケーション履歴の保存無効化は完了です。
広告のカスタマイズをオフにする
広告のカスタマイズとは
Google サービス(検索、YouTube など)や、Google と提携して広告を表示するウェブサイトやアプリに、より関連性の高い広告が表示されるようになります。
広告のカスタマイズより
検索結果で表示される広告やYouTubeで表示される広告内容を、あなたの行動から基により最適化させる機能です。

広告のカスタマイズをオフにすると、表示される行動と広告の関連付けが止まります。
オフにするには、チェックをオフにすればOKです。

以上で、広告のカスタマイズの無効化は完了です。
まとめ
以上、Googleによるデータ収集を無効化する設定の解説でした。
「タダより怖いものはない」なんて言葉がありますが、Googleのサービスはまさにそれだと感じます。
当たり前になっていて感覚がないですが、こんなに便利な機能をほぼ全て無料で利用できるって異常です。
太っ腹ってレベルを超えています。
私はGoogleさまがいないと生きていけませんが、「意地でも収集されたくない」という方は「DuckDuck Go」という検索エンジンの利用を検討するといいかもしれません。
