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【2021年版】 Windows10でファイル共有できない、NASにアクセスできない原因と対処法

パソコンが突然ネットワークから消えた!

お客様からお問合せがあったトラブルです。

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ファイル共有でネットワークから消えたパソコンがあるから診てほしい

データやり取りは全てファイル共有

台数は14台で、OSは全台Windows10です。

よくあるトラブルですので、原因と対処法をご紹介します。

ちなみに、この記事は非常に人気があるのですが、毎月のWindows Update配信後にアクセスが伸びます。

Windows Updateが悪さをしてPCのネットワーク設定を勝手に変えてしまうことがあるのです。

それでは、設定を確認していきましょう。

ネットワークからNASが消える原因と対処法

急いでNASの中のファイルを開きたい場合

お急ぎの方もいらっしゃると思うので、最初に「確実にNASに入れるやり方」をご紹介します。

エクスプローラーから「ネットワーク」を開く

エクスプローラーのネットワーク画面

アドレスバーに

  • ¥¥NASのネットワーク識別名
  • ¥¥NASのIPアドレス

のいずれかを入力してEnterをクリック。

エクスプローラーのネットワーク画面
エクスプローラーのネットワーク画面
NASに入った画面

一刻も早くNASの中のファイルを開きたい!という方は、この方法が役立ちます。

NASに入れない場合は、続きの解説をお読みください。




NASがネットワーク内にあるかチェック

まずは、NASがネットワーク内にありパソコンが認識できているか「ping」コマンドを使ってチェックしてみましょう。

※NASのIPアドレスを固定しており、その数値が分かる場合。

分からない方は次へお進みください。

Windowsロゴを右クリックし、Windows Powershellを起動

スタートメニューを右クリックした画面

「ping」コマンドを入力

pingコマンドの入力方法
ping 「NASのIPアドレス」

例えばNASのIPアドレスが「192.168.10.20」の場合
ping 192.168.10.20
と入力します。
Windows PowerShellの画面

上の画像のように、応答が帰ってくればネットワーク上でパソコンがNASをアクセスできてはいます。

応答が帰ってこない場合は、次のステップへお進みください。




パソコンがネットワークから消える原因と対処法

プライベートネットワークになっていない

パソコンのネットワーク設定が「プライベートネットワーク」になっているか確認しましょう。

パブリックネットワークになっているとネットワークから隠れます。

ここをプライベートネットワークに変更するだけであっさり解決できる場合があります。

以下、プライベートネットワークにする手順をご紹介します。

「設定」から「ネットワークとインターネット」を開きます

Windows設定画面

「状態」を確認します。この画面でプライベートかパブリックかわかります。

変更する場合は「接続プロパティの変更」をクリック

ネットワークとインターネットの設定画面

「プライベート」にチェックを入れます。

ネットワークプロパティの設定画面

これが原因なら、1分で解決できます。




SMB1.0が無効になっている

SMBとは

SMBは、ファイル共有のプロトコルです。

Server Message Block (SMB) は、主に Windowsを中心とした環境で LANを通じて ファイル共有やプリンタ共有などに使用される通信プロトコルの総称。

https://ja.wikipedia.org/wiki/Server_Message_Block
Windows10では、初期設定でSMB1.0が無効です

Windows10では、2017年に配信された「Fall Creators Update」でSMB1.0がデフォルトで無効になりました。※標準搭載はSMB3.1.1

SMB1.0は規格が古く、セキュリティ上のリスクがあるためです。

古いNASはSMB1.0にしか対応していないものがあります。

Windows Updateが原因でSMB1.0設定が勝手に無効に変更されている可能性があるので、一度チェックしてみましょう。

無効になっている場合は、再び有効化してあげればアクセスできるようになります。

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余談ですが、私が使用している「NETGEAR ReadyNAS UltraⅡ」はSMB1.0にしか対応しておらずWindowsデフォルト設定だと見えませんでした。

SMB1.0を有効にする手順

コントロールパネルを開く

スタートメニューでコントロールパネルと検索した画面

検索ボックスに「機能」と入力し、「Windowsの機能の有効化または無効化」をクリック

コントロールパネルで機能と検索した画面

「SMB1.0/SIFS ファイル共有のサポート」のチェックをすべて入れる

SMB1.0有効化画面

パソコンを再起動する

ファイル共有のトラブルもNASが消える問題も、上記2つの設定の見直しで解決できる場合が多いです。




ネットワーク関連のサービスを有効にする

これまでの設定を行っても解決できない場合は、以下の2つのサービスを手動で起動させてあげると解決できる場合があります。

Function Discovery Provider Host

FDPHOST サービスは、機能探索 (FD) ネットワーク探索プロバイダーをホストします。これらの FD プロバイダーは、SSDP (Simple Services Discovery Protocol) および WS-D (Web Services – Discovery) プロトコルにネットワーク探索サービスを提供します。FDPHOST サービスを停止または無効にすると、FD を使用する場合にこれらのプロトコルでネットワーク探索が機能しなくなります。このサービスを利用できない場合、FD を使用し、SSDP および WS-D の探索プロトコルに依存するネットワーク サービスは、ネットワーク デバイスやリソースを発見できなくなります。

Windows-サービス

Function Discovery Resource Publication

このコンピューターおよびこのコンピューターに接続されているリソースを公開して、ネットワーク上で検出できるようにします。このサービスを停止するとネットワーク リソースは公開されなくなり、ネットワーク上の他のコンピューターがこれらのリソースを検出されなくなります。

Windows-サービス

サービスの設定変更方法

スタートメニューで「サービス」と入力

サービス起動画面

「Function」で始まる2つのサービスを探す

サービス一覧の画面

該当のサービスを右クリックし、「プロパティ」をクリック

サービスのプロパティ画面

スタートアップの種類を「自動」に変更し、「適用」をクリック

サービスのスタートアップ設定変更画面

※Function Discovery Resource Publicationも同様の手順です。

2つのサービスの設定変更が終わったら、パソコンを再起動してください。

この2つはネットワーク探索と検出に関するサービスなので、自動で起動させてあげると解決する場合があります。




IPアドレスの競合

IPアドレスが競合すると、競合しているパソコンがネットワーク上から隠れることがあります。

台数が多い場合は、IPアドレスを固定することをお勧めします。

IPアドレスとは?

簡単に説明すると、ルーターがネットワーク端末に割り当てる識別用の番号のことです

IPアドレス

IPアドレス(アイピーアドレス、 英: izyInternet Protocol address)とは、 IPにおいて パケット を送受信する機器を判別するための番号である。 IPアドレスは、IPでネットワーク上の機器を識別するために指定するネットワーク層における識別用の番号である。

基本的には、ルーターがそれぞれのパソコンに自動でIPアドレスを振り分けます。

これをDHCPと言うのですが、端末の台数が多いとIPアドレスが競合することがあります。

競合すると突然インターネットにアクセスできなくなったり、ファイル共有でトラブルが起きることがあります。

IPアドレスを固定してあげることで、こういった事態を防ぐことが可能です。

IPアドレスの固定・変更方法

コントロールパネルを開く

コントロールパネル起動画面

「ネットワークとインターネット」をクリック

コントロールパネル画面

「ネットワークと共有センター」をクリック

ネットワークと共有センターの画面

「アダプターの設定の変更」をクリック

ネットワークと共有センターの画面

IPアドレスを固定、変更したいアダプタを選択

無線接続ならWi-Fiアダプター、有線接続ならイーサネット

ネットワークアダプタ設定画面

右クリックし、プロパティをクリック

ネットワークアダプタ設定画面

インターネットプロトコルバージョン(TCP/IPv4)をクリックし、「プロパティ」をクリックし

「次のIPアドレスを使う」にチェックを入れ、環境に合った値を入力

IPアドレス設定画面

割り振る値の設定方法については、BUFFALOさんの解説記事が非常にわかりやすいので引用させていただきます。

IPアドレス設定例

ご利用のWi-Fiルーター、ネットワーク環境のIPアドレスによって設定する値が異なります。

Wi-FiルーターのIPアドレスが 192.168.11.1、192.168.11.100の場合

IPアドレス

192.168.11.30 (※)

サブネットマスク

255.255.255.0

(デフォルト)ゲートウェイ

192.168.11.1

(優先)DNSサーバー

192.168.11.1

Wi-FiルーターのIPアドレスが 192.168.0.1の場合

IPアドレス

192.168.0.30 (※)

サブネットマスク

255.255.255.0

(デフォルト)ゲートウェイ

192.168.0.1

(優先)DNSサーバー

192.168.0.1

IPアドレスの 30の部分は他の機器と重ならない値にします。
IPアドレスを手動で設定するパソコンが2台以上ある場合、2台目以降は1、32など異なる値にしてください。

Wi-Fiルーターの工場出荷時のIPアドレスは取扱説明書をご参照ください。

すでにネットワークが存在する場合、設定する値が異なる場合があります。 詳しくはネットワーク管理者にご確認ください。

パソコンのIPアドレスを手動で設定する方法より引用

https://www.buffalo.jp/support/faq/detail/15257.html

上記の手順で、IPアドレスを固定することが可能です。




Windows Updateする

Windows10 May 2021 Update 21H1が配信開始

Microsoftが2021年5月、Windows10 21H1を配信開始しました。

半年に1度の大型更新で、いくつかの新機能と多数の不具合修正が含まれています。

配信内容とアップデート方法について、こちらの記事でまとめているのでぜひ。

Windowsが最新の状態になるよう、アップデートをチェックして更新があれば適用してあげましょう。

Windows Updateの画面

「最新の状態です」と表示されれば問題ありません。




まとめ

よくある原因と対処法をご紹介しました。

  • パブリックネットワーク
  • SMB1.0が無効
  • Windows Updateによるネットワーク設定リセット

というのは、特によくあるパターンです。

ご参考になりましたらコメントやSNSシェアしてもらえると嬉しいです!



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