Apple 分解シリーズ

iMacを分解してHDDをSSDに交換。見違えるほど速くなった。

ヤフオクでiMac 4Kを安く購入

iMac Retina4K 2017年モデルをヤフオクで購入しました。

iMac Retina4K 2017の写真
汚れが目立つという理由で安かった

最近のヤフオクは頻繁にクーポンを配布しています。

ヤフオク クーポンの画像
ゾロ目の日と5がつく日は狙い目です

メルカリに押され気味だからでしょう。

クーポンを適用して、2,000円引きで購入しました。(上の画像とは違うクーポン)

購入した理由は「暇つぶし」です。

分解するのに理由なんていらないのです。

パソコン修理屋を退職して以降、Macの分解はすっかりご無沙汰でした。




動作速度が異常に遅い

今回は激遅iMacを分解してHDDからSSDに交換し、高速にするプロジェクトです。

交換前(HDD)のmacOSを起動して、デスクトップが表示されるまでの速度は2分3秒

HDD搭載時のmacOS起動速度をストップウォッチで計測した画像
インスタントコーヒーが淹れられる

遅い。遅すぎる。

2分あれば、インスタントコーヒー淹れられます。

定番のストレージベンチマークアプリBlackmagic Disk Speed Testで、HDDの速度を測ってみました。

HDDのベンチマーク速度結果画像
ReadもWriteも100MB/s以下
  • Write 89.1MB/s
  • Read 94.7MB/s

でした。

SSD主流の今となっては、絶望的な遅さです。

完全にHDDがボトルネックになってます。

せっかく第7世代Core i5とRadeon Proを搭載していても、これじゃ台無し。

MacBook Pro 2020 M1のSSD速度

ちなみに、最新のMacBook Pro 2020 M1チップモデルの速度は

MacBook Pro 2020 M1のSSDベンチマーク結果
これを引き合いに出すのは可哀想か
  • Write 2689.1MB/s
  • Read 2484.2MB/s

です。

つまりこのiMacは、MacBook Pro 2020 M1と比較して読み書きともに25分の1、4%の速度しか出ていないのです!!!!

4%!!!!!

この絶望的な状況を打開すべく、SSDに交換したいと思います。

今回使うSSDはADATAのSU650 (3D NAND搭載)。容量は480GB。

ADATA SSDの写真
最近はSATA SSDを選ぶ理由も少なくなってきました

このSSDを選んだのは、単純に安かったからです。

その分グレードも低めで、SAMSUNGやSanDisk、Western DigitalのSSDと比較すると数段劣ります。

でもメイン機として使用するつもりはないので、これで十分。




Macの分解で参考になるiFixit

Macを分解するときは、iFixitというサイトが参考になります。

別名「分解集団」。

Apple製品やSurfaceを発売早々に分解することで有名で、修理難易度を調査してくれています。

Apple製品の分解情報はだいたい網羅されてます。

今回分解するiMac Retina4K 2017もありました。

概要ページはこちら。

iMac Retina4K 2017の修理難易度

iFixit調査だと、このiMacの修理難易度は10点満点中3点

点数が低いほど難易度が高く、1点ともなると極めて高難度です

パソコン修理屋の人間でも苦戦し、機種によっては匙を投げます。

iFixitのiMac Retina4K 修理難易度の画像

なぜ難易度3点なのか、理由が記載されています。

Most replaceable components (like the RAM) are buried behind the logic board, meaning you'll have to take apart most of the iMac just to gain access to them.

The glass and Retina Display are fused together, increasing the cost of replacement.

https://www.ifixit.com/Teardown/iMac+Intel+21.5-Inch+Retina+4K+Display+2017+Teardown/92170#teardownConclusion より
  • 多くの部品がロジックボード裏面に配置されており、完全に分解する必要が出てくる
  • ガラスとRetinaディスプレイが接着されていて、コストが高く付く

和訳するとこんな感じです。

2番は、分解失敗時の損失が大きいという意味でもあります。

iMacを分解する

前置きが長くなりました。

とにかく、分解に成功してiMacの動作が高速になれば今回のミッションはクリアです。

それではiMacを分解してゆきます。

薄い薄いiMacのディスプレイは、両面テープで接着されています。

iMacのディスプレイ分解写真
少し切り込みを入れた状態

ピックやテレフォンカードのような、薄くてかつ接着剤にダメージを与えられる工具が必要です。

腐ってもパソコン修理屋スタッフなので、工具は部屋に転がっています。

最適なものがあったのでサクサク切り込んでいきます。

iMacのディスプレイ分解写真
この工具の名称は知りません

この作業、力の入れ方を間違えるとディスプレイに簡単にヒビが入ります。

ヒビが入った時点で、iMacはジャンク品に成り下がります。

細心の注意を払って作業します。

夕飯のこと考えてる暇なんてありません。

スピードよりも正確性重視で進めてゆきます。

iMacのディスプレイ分解写真

私は20分ほどかけて開けていきました。

すべての接着剤を剥がし終わっても、大きく開けるのはNG!

ディスプレイから伸びてるケーブルをロジックボードから外す必要があります。

iMacのディスプレイ分解写真

ケーブルを外して、ディスプレイをオープン。

iMacのディスプレイ分解写真

ロジックボードとご対面です。

iMacのディスプレイ分解写真

それにしても美しい。

Appleには「見えないところも美しくあれ」という思想があります。

これは亡きスティーブ・ジョブズ教祖の崇高なお考えです。




iMacのロジックボード写真

取り出したHDDはこちら。HGST製でした。

iMacから取り出したHDDの写真

HGSTはかつて日立グローバルストレージテクノロジーと呼ばれており、2012年からWestern Digital傘下になった会社です。

このHDDは、TimeMachineバックアップにでも使うことにします。

新しいADATAのSSDに交換完了です。

ADATA SSDをiMacに取り付けた写真

この取り付け作業、地味に難易度が高かった。

ディスプレイを一時的に戻し、Command⌘キー とRキーを同時押ししながらiMacの電源を入れて、復旧アシスタントを起動します。

iMacの復旧アシスタントを起動した写真

画面表示OKでした。

個人的には、この瞬間がディスプレイ外しと同じくらい緊張します。

このまま、OSのインストールをします。

ディスクユーティリティでSSDをフォーマットした後、「macOS Big Surをクリーンインストールする」を選択します。

iMacにBig Surをインストールしている写真

Big Surのインストールが始まります。

ここまで来たら、あとは放置です。

macOS Big Surのインストールが完了しました。

iMacが起動した写真

ミッション成功です。




交換した結果

macOS起動速度

電源ボタンを押してデスクトップが表示されるまでの速度を計測してみたところ

約32秒にまで高速化されました。

macOS起動時間を測定したストップウォッチの画像

うーん・・・30秒は切ってほしかった。

でも最近のmacOSは重いし、仕方ないかなあと。

しかしこれなら許容できるレベルの起動速度です。

SSD速度

BlackmagicdesignのDisk Speed TestでSSD速度を測ってみました。

SSD交換後のベンチマーク結果の画像

結果はRead 491.1MB/s、Write 322.9MB/sでした。

エントリークラスのSSDなので、こんなものでしょう。

交換前と比較して、読み込み速度は5倍、書き込み速度は3倍以上に高速化し、動作が明らかに良くなりました!

まとめ

  • 分解は自己責任
  • iMacのHDDは自分で分解、交換できる
  • ディスプレイ取り外し時は、細心の注意を払うこと
  • OS再インストールはCmd⌘+Rキーを押して起動し、復旧アシスタントから
  • 安物SSDは避けるべし




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