Microsoftさまが5月11日、2021年5月のセキュリティ更新プログラムKB5003173を配信しました。

ビルド番号は19041.985 および 19042.985となっています。
深刻度が最大の脆弱性修正を含み、4月29日に配信されたKB5001391に含まれる
- CPU使用率が異常に高くなる問題の修正
- タスクバーに新しくニュースと興味のフィードを表示する機能の段階的展開
を含んだ内容となっています。
タスクバーに新しくニュースと興味のフィードが追加
本アップデートをインストールすることで、タスクバーに「ニュースと関心事項」という機能が段階的に展開されるようになります。


タスクバーに天気と気温が表示され、クリックするとEdgeブラウザが起動しニュースをチェックできるようになっています。
※この機能は、設定からオフにすることも可能です。
KB5003173への更新はWindows Updateから手動で行えます。
- 設定
- 更新とセキュリティ
- Windows Update
- 更新プログラムの確認
KB5003173の対象Windows10バージョン
- Windows 10 20H2 全エディション
- Windows Server 20H2 全エディション
- Windows 10 2004 全エディション
- Windows Server 2004
KB5003173のハイライト
- Windows で基本的な操作を実行する際のセキュリティを強化するための更新プログラム。
- OLE (複合Windowsセキュリティを強化するための更新プログラム。
- ドライバーのセキュリティBluetoothを更新します
修正脆弱性情報
KB5003173では、リモートでコードが実行される恐れのある緊急脆弱性の修正がされています。
- 3つの緊急脆弱性
- 21の脆弱脆弱性
- 24の脆弱性
セキュリティ更新プログラムガイド
https://msrc.microsoft.com/update-guide より
KB5003173の機能強化および修正
- Windows App Platform and Frameworks、Windows Kernel、Windows Media、Microsoft Scripting Engine、および Windows Silicon Platform に対するセキュリティ更新プログラム。
以前の更新プログラムをインストール済みであれば、このパッケージに含まれる新しい修正プログラムのみがダウンロードされ、デバイスにインストールされます。
KB5003173の既知の問題
以下は以前から、引き続き報告されている不具合です。
ゲームパフォーマンスが低下する可能性がある(対策済み)
この更新プログラムをインストールした後、ゲームのパフォーマンスが予想よりも低いユーザーの小さなサブセットが報告されています。 この問題の影響を受けるほとんどのユーザーは、ゲームの全画面モードまたはボーダーレス ウィンドウ モードを実行し、2 つ以上のモニターを使用しています。
この更新プログラムに関する既知の問題
回避策
KIRロールバックによって自動で修正が適用されます。
何もせずOKですが、適用が完了しているかの確認はレジストリエディターを使用して可能です。
手順は以下のとおり。
KIRロールバックが適用されているか確認する手順
レジストリエディターを開き、以下の場所まで移動。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\FeatureManagement\Overrides\4\1837593227
上記の場所にアクセスでき、値1の「EnabledState」エントリが表示される場合はパッチ適用済みです。

存在しない場合は一度パソコンを再起動して、少し時間をおきましょう。
システム証明書とユーザー証明書が失われる可能性がある
デバイスを Windows 10 バージョン 1809 以降から Windows 10 以降のバージョンに更新すると、システム証明書とユーザー証明書が失われる可能性があります。 デバイスは、2020 年 9 月 16 日以降にリリースされた最新の累積アップデート (LCU) をすでにインストールしている場合にのみ影響を受け、その後、2020 年 10 月 13 日以降にリリースされた LCU が統合されていないメディアまたはインストールソースから、Windows 10 の新しいバージョンへの更新に進みます。
この更新プログラムに関する既知の問題
回避策
Windows10の回復オプションから、以前のバージョンのWindowsに戻す。
その後、新しいWindows10のバージョンに更新
Microsoftは将来修正アップデートを配信すると発表していますが、結構長引いています。
以前のバージョンのWindows10への戻し方は、Microsoftのこちらの記事をご覧ください。
ふりがなの入力を自動的に許可するアプリでの動作不具合
Microsoft 日本語入力方式エディター (IME) を使用して、ふりがなの入力を自動的に許可するアプリに漢字を入力すると、正しいふりがなが得られない場合があります。 ふりがなを手動で入力する必要がある場合があります。
Microsoft 日本語入力方式エディター (IME) を使用して、ふりがなの入力を自動的に許可するアプリに漢字を入力すると、正しいふりがなが得られない場合があります。 ふりがなを手動で入力する必要がある場合があります。
この更新プログラムに関する既知の問題
回避策
今後修正プログラムを配信予定。
Windows10 May 2021 Update 21H1が配信開始
Microsoftが2021年5月、Windows10 21H1を配信開始しました。
半年に1度の大型更新で、いくつかの新機能と多数の不具合修正が含まれています。
配信内容とアップデート方法について、こちらの記事でまとめているのでぜひ。